農地が市街化区域へ編入されると何が変わる?富山市の都市計画の動きについて
都市計画が変更される時にはその案が縦覧(一定期間市民に公開すること)されるのですが、富山市では8月に、市街化調整区域の一部を市街化区域へ編入する内容の案が縦覧されていました。
長期的な見通しをたてて都市計画が作られ
ますが、大体10年に1度程度、今回のように区域の見直しがされることがあります。
こうした都市計画の変更は、都市計画担当課だけで進められるものではなく、農業振興地域整備計画を所管する担当課とも事前に調整しながら進められます。
土地利用計画に関わる部署同士が連携し、農地として守るべき区域と、宅地化を進める区域のバランスを取っていくためです。
市街化区域へ編入する前に、農業振興地域整備計画の農地として保全すべき区域から外す必要があります(いわゆる農振除外ですね)。
農地が市街化区域に編入されるとどうなるのか?
農地転用は、許可制ではなく届出制になりますので、転用のしやすさがまったく変わります。その代わり農地として耕作を続けたい方にとっては、補助金などが受けられなくなり不利になってしまいます。
農地でなく宅地であっても、開発行為の規制内容が緩くなるので、土地活用がしやすくなります。
このような市街化区域への編入ですが、実は市街化区域以外の農地が守られるという側面もあります。
宅地需要を市街化区域側で吸収することで、市街化区域以外にあるまとまった農地を維持しやすくなるためです。
都市計画と農業振興地域整備計画は対立するものではなく、その市町村ごとに土地利用を最適化するために一緒に調整されているものなんですね。

ちなみに、県外の自治体では、市街化調整区域そのものを廃止する例もあるようです。
開発規制が緩くなることで土地利用が活発になるというメリットがありますが、富山市で廃止されることはまずないだろうと思っています。
富山市のコンパクトシティ政策は全国的にも成功例として注目されており、市街化調整区域の廃止はこの政策と逆行するためです。
都市計画は、地域の町並みや土地利用に大きく影響しますので、自分の土地はどういう区域に属しているのか、気にしてみるといいかもしれませんね。
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